yamann




とあるビルの地下駐車場にある喫煙所に、煙と共に偽善が充満していた話。


僕が喫煙しようと中に入ると、既に6,7人のスモーカーがそこに居た。


イップクする前に持っていたジュースで喉を潤そうとした時、異変に気付いた。
灰皿の中の吸殻が燃えているらしく、カルク煙突状態になっている。


目の前にいる、同僚と思われる男女がいらない会話を始めた。


オス「中で燃えてるね。」


メス「結構煙出てますね。」


オス「飲み物でもあったら消せるのにね・・。
   これ、このまま放っておくと大変な事になるよね。」



え?飲み物って?ぼく??


なんかねぇ。偽善に満ち溢れた適当な会話。
大変なことって何??




その狭い空間で飲み物を持っているの僕だけ。

がしかし。

あえて空気をよまない。AKYマザファカ。



ヒーローになれるとこを、ヒールに徹した。

偽善には偽悪を。





更に男は偽善を通り越して、ただの野次馬的発言をはいた。



オス 「消したくても、どうしょうもない・・・。」
メス 「・・・。」



とうとう何もしないくせに、ボヤきおった!!


そりゃ女の人も無言になるわ!
そりゃ僕も追い詰められるわ!


さっきから何がしたいねん!!
そこまでボヤくなら、自分で水でも買ってこいや!!




数分後。




皆が出ていった後、すぐさま消火活動する僕。



最初から消せって?ひねくれてる?


なんかねぇ。偽善に満ち溢れたあの会話が、どうしても許せなくて。


あとねぇ。僕がすぐ消す事によって生まれる空気も予想できて嫌だったんよ。






◎おまけ

【すぐ消火活動しちゃったら】



メス 「やったぁ。消えたよぉ。」


オス 「おお。無事鎮火したね。」と僕をチラ見。



僕  「ども。」ハニカむ。



オス 「いやぁ。俺もこれからイップクする時は飲み物持参だなぁ。てへへ。」



メス 「えー。何それ意味わかんな~~い。でもトシ君のアドバイスがあったから、ミルクティーのお兄さんが鎮火に成功したんだよ。 トシ君    好き。」


オス 「マサコぉ。それは消化してくれたミルクボーイに失礼じゃないか~。俺も   好き。」






僕   ハニカむ。